先日行ったトリエステのミラマーレ城内で撮った一枚の写真
この彫刻の作業の跡が気になったので記憶のために撮影したもの。
職業病でこういったものを見るとどんな工具でどのように作業したのかを推察してもし修復の依頼がきたらどのように再現するかを考えてしまう。。。
以前、師匠のレナートがサントスピリット教会内の額縁の依頼を受けて制作をしていた。幅2m・高さ4mほどのとても大きな額縁。その依頼内容の一つとして木を切るときに機械で切らないでほしいと言われていました。これは大変な作業だなと思っていましたが仕上がって納品をしてみると納得。とにかく周りとよく馴染むんです。。。
これらの作業には手仕事・職人技が不可欠。機械加工のものとは時間の経過とともにどんどん差が出てきます。
これが本物のハンドメイドの世界。
残念ながら今の時代はハンドメイドという言葉が、仕上がりが雑でも手作りだからしょうがないという逃げ道に使われているような気がしてならない。。。
ハンドメイドという言葉の価値を失う前にもう一度、見つめ直していかなければ。。。
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