これまでもいろいろと制作してきた靴木型の木象嵌作品。
技術も安定してきてデザイン・アイデアもどんどん湧いてくる。
自信を持って自分のアートワークと言えるこのシリーズをまとめて見てもらう
機会を計画中で少しずつ作品をつくりためています。
今回はストックしてあった珍しいヒール設定の高いレディースの木型をベースに使用。
"Carnevale" カーニバルの仮面をモチーフ
ウエンゲを削ったピンヒールに先端は真鍮で装飾
ソール全体にマホガニーを貼ってよりエレガントにまとめました。
古い靴木型にこだわるのには理由があります。
実は木という素材は色気のある雰囲気を表現するのはなかなか難しい。ベースとなるデザインはもちろん各素材の性格や木目の表情、磨き加減など絶妙なバランスが必須。
そんな中、古い靴木型はすでにベースになるべく美しいラインを持っていてこのデザインを違和感なくまとめていくことが出来ればなんとも言えない大人の色気を持ったオブジェに生まれ変わります。
この違和感なくまとめるという感覚が最高に上手いのがイタリア人。ファッション・インテリアもアンティークやヴィンテージを巧みにコーディネートして大人の色気を演出してしまいます。
人間だけではなく素材もいい歳のとり方をすれば大人の色気がでてくるということを
よく知っているんですね。
家具にしてもインテリアにしても大人の色気を感じるものは日本ではあまり目にする機会はなく、狙っているのかなと思ってもどこかいやらしい。。。
10年間のイタリア生活の中で少しずつこの感覚を学び、ようやく形にできるようになってきたのが靴木型シリーズ。
もっともっと発展させていこうと思います。
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工房via dei cardatori 20r, Firenze (zona San Frediano)