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久々の修復

12月に入って今年もあとわずか。
フィレンツェの町もなんとなく慌ただしくなってきました。

さて、久しぶりにちょっといい修復の仕事が入ってきました。
木象嵌の入った小さなサイドテーブルで1700年代のモノとのこと。
ただいろいろと見てみると古くても1800年代半ばかな、、、といった感じですがフィレンツェの
アンティーク家具あるあるで年代表記などがない場合、お客様は大抵100年くらいは古めに
言ってきます(笑)

久々の修復_f0204955_8593428.jpg
プライベートの依頼なので裏面だけ、、、

表面は仕上げもきれいにしてあって経年変化が分かりづらいですが突き板が貼ってあるベースの
木は時代が経っていい雰囲気になってきています。

とりあえずは虫食いの消毒をしつつ全体のコンディションをみて作業工程を検討。

久々の修復_f0204955_91292.jpg
手前の水滴のようなモノは膠の固まった状態

こういった小さなポイントでもこの家具がどういった修復をされてきたのか見えてきます。

アンティーク家具というのは何度か修復の手が入っているのが当たり前でその仕事によって
その家具の価値にも影響が出てきます。

有名な修復工房のサインが普通では気付かないところに入っていたりしてそれが家具に対しての
保証になり価値が上がったりします。

自信のある仕事をしたからこそ入れられたサイン。
そういったモノをみつけるととても嬉しくなります。

細かい木象嵌の欠損パーツの復元が仕事のメインになってくるのでしばらくは地味な作業が
続きそうです。。。


お問い合わせ
mail@zouganista.com

工房
via dei cardatori 20r, Firenze (zona San Frediano)

New!! www.zouganista.com

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by lunapienabytaka | 2016-12-08 09:33 | 修復

望月貴文/Takafumi Mochizuki 2014年、Zouganista(木象嵌細工職人)としてFirenzeに工房をオープン            工房住所:via dei cardatori 20r,Firenze


by lunapienabytaka
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