新作コインケース完成
2016年 02月 10日
日本からのオーダーで去年から少しずつ詰めていたコインケースがとうとう完成。
新規インターネットショップでの商品としてオーダーをいただいていたモノ。
まだ準備中の販売ページが完成次第あらためてご紹介させていただきます。
せっかくなので制作工程をまとめてみます。
ベースとなるのはローズウッド
デザインに合わせてカットして曲面を作り、ステッチ部分は糸にあたりがでないように
段差をつけて下穴をあけます。
木象嵌部分はいつも通りの細かい切り分けをして
彫り込み加工後ニカワにて接着
今回は5色展開
小銭のあたる音を軽減するため裏部分も革張り。この段階でボタン受けパーツも取り付け
革部分は百合の紋章をイメージして穴あけ加工
木部の下穴に合わせて革にも菱目打ちで下穴処理
糸は蜜蝋と松ヤニでロウ引き
先の丸まったかなり細い手縫針を使用。2本針にて木と革を縫製
針が抜ける瞬間がテコの原理で木が割れやすいので慎重に縫っていきます。
木と革を糸でしっかり縫い合わせるので木部も想像以上に強度がでます。
縫製後ヘリ落としでコバの処理
木と革の層のコントラストを楽しむために色は入れず素仕上げ
以前、昔は革の床面をGommalaccaで仕上げていたというベテラン職人さんからの
話を活かしてコバの仕上げはGommalaccaでベースをつくりトコノールで艶出し。
オークの木型で革部分を立体成型
ちょっとパン屋さん気分。。。
完成です!!
天然素材を手仕事で5個均等に仕上げるというのは結構大変なこと。
プログラミングによるリピート作業では残念ながらそれぞれがバラバラに仕上がってしまいます。
それぞれの素材の硬さや磨きの吸い込み具合などをマニュアル作業でトリミングして
はじめて同じように仕上がって見えるんです。
"機械作業のように見えて機械ではできない手仕事"
自分の中ではとても意識していることの一つです。
少し雑なくらいの仕上がりの方がhand made感があっていいという作り手の方も多いですが
一番大切なのは美しいモノが出来るということ。
美しいモノをつくるための手段が機械であり手仕事のはずなのですが最近"hand made"
というのをコマーシャルに使いすぎる傾向があって少し気になります。。。
もっともっと美しいモノに溢れるいい時代になるような流れをつくっていければと思います。
お問い合わせ
mail@zouganista.com
工房
via dei cardatori 20r, Firenze (zona San Frediano)
New!! www.zouganista.com
新規インターネットショップでの商品としてオーダーをいただいていたモノ。
まだ準備中の販売ページが完成次第あらためてご紹介させていただきます。
せっかくなので制作工程をまとめてみます。
ベースとなるのはローズウッド
デザインに合わせてカットして曲面を作り、ステッチ部分は糸にあたりがでないように
段差をつけて下穴をあけます。
木象嵌部分はいつも通りの細かい切り分けをして
彫り込み加工後ニカワにて接着
今回は5色展開
小銭のあたる音を軽減するため裏部分も革張り。この段階でボタン受けパーツも取り付け
革部分は百合の紋章をイメージして穴あけ加工
木部の下穴に合わせて革にも菱目打ちで下穴処理
糸は蜜蝋と松ヤニでロウ引き
先の丸まったかなり細い手縫針を使用。2本針にて木と革を縫製
針が抜ける瞬間がテコの原理で木が割れやすいので慎重に縫っていきます。
木と革を糸でしっかり縫い合わせるので木部も想像以上に強度がでます。
縫製後ヘリ落としでコバの処理
木と革の層のコントラストを楽しむために色は入れず素仕上げ
以前、昔は革の床面をGommalaccaで仕上げていたというベテラン職人さんからの
話を活かしてコバの仕上げはGommalaccaでベースをつくりトコノールで艶出し。
オークの木型で革部分を立体成型
ちょっとパン屋さん気分。。。
完成です!!
天然素材を手仕事で5個均等に仕上げるというのは結構大変なこと。
プログラミングによるリピート作業では残念ながらそれぞれがバラバラに仕上がってしまいます。
それぞれの素材の硬さや磨きの吸い込み具合などをマニュアル作業でトリミングして
はじめて同じように仕上がって見えるんです。
"機械作業のように見えて機械ではできない手仕事"
自分の中ではとても意識していることの一つです。
少し雑なくらいの仕上がりの方がhand made感があっていいという作り手の方も多いですが
一番大切なのは美しいモノが出来るということ。
美しいモノをつくるための手段が機械であり手仕事のはずなのですが最近"hand made"
というのをコマーシャルに使いすぎる傾向があって少し気になります。。。
もっともっと美しいモノに溢れるいい時代になるような流れをつくっていければと思います。
お問い合わせ
mail@zouganista.com
工房
via dei cardatori 20r, Firenze (zona San Frediano)
New!! www.zouganista.com
by lunapienabytaka
| 2016-02-10 08:40