家具修復と整体
2013年 03月 06日
この家具を見て一番気になった部分は壊れてしまった方の扉ヒンジ部分周辺の木の変形でした。

折れているのではなく長い年月をかけてじわじわ曲げられたという感じ

この変形のせいで家具全体に歪みがでてしまっています。
この変形の原因はおそらくこの2点。

底板がスリットに入るようになっているのですがほんの少し厚過ぎてあたりが出ている

中心部にある釘が一度抜けてそれをきちんと打ち込んでいなかったので引っかかって底板が奥まで入らない
対処として底板のあたりが出てしまっている部分周辺を削って残っていた釘を処理。

今回は補強のため裏側にL字金具を使用して固定
諸々微調整をして・・・

最初の写真と比べると歪みがほとんど無くなってます
おそらく最初に修復をした際にきちんと底板がはまっておらず無理矢理固定をしていたため
100年、200年というときを経てこの固いオーク材があんな曲がり方をしてしまっていたと
思われます。
そこに扉がついていて変な角度で開け閉めをしていたためヒンジが曲がりそのストレスで脚の長さの変化そして背板の破損へと繋がっていった様子。
このように家具修復は整体に非常に良く似ています。
腰痛の原因が足首にあったり膝にあったり・・・
ただ腰周辺をマッサージしたりしても治るのは一時的なものでまた痛みは戻ってきます。
歪みの原因をみつける。
経験の必要な難しいことです。
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折れているのではなく長い年月をかけてじわじわ曲げられたという感じ

この変形のせいで家具全体に歪みがでてしまっています。
この変形の原因はおそらくこの2点。

底板がスリットに入るようになっているのですがほんの少し厚過ぎてあたりが出ている

中心部にある釘が一度抜けてそれをきちんと打ち込んでいなかったので引っかかって底板が奥まで入らない
対処として底板のあたりが出てしまっている部分周辺を削って残っていた釘を処理。

今回は補強のため裏側にL字金具を使用して固定
諸々微調整をして・・・

最初の写真と比べると歪みがほとんど無くなってます
おそらく最初に修復をした際にきちんと底板がはまっておらず無理矢理固定をしていたため
100年、200年というときを経てこの固いオーク材があんな曲がり方をしてしまっていたと
思われます。
そこに扉がついていて変な角度で開け閉めをしていたためヒンジが曲がりそのストレスで脚の長さの変化そして背板の破損へと繋がっていった様子。
このように家具修復は整体に非常に良く似ています。
腰痛の原因が足首にあったり膝にあったり・・・
ただ腰周辺をマッサージしたりしても治るのは一時的なものでまた痛みは戻ってきます。
歪みの原因をみつける。
経験の必要な難しいことです。
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by lunapienabytaka
| 2013-03-06 05:49
| 修復