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名刺入れ完成

先日から進めていた木象嵌の入った小物。

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2.8mmピッチで開けた下穴


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糸の逃げ場の溝を掘下げ


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しっかり縫い合わせて名刺入れの完成


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反対側はこんな感じ


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waxで磨き上げると表情がはっきりしてきた木目


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内側はコードヴァンでシンプルなデザイン


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コバは靴のコバと同じwax仕上げ


今回のこの名刺入れはローズウッドが本来持っているエレガントさを最大限に
引き出すためにいろいろとこだわってみました。
ギリギリまで削って入れたテーパーや細く縒った糸、限界まで細かいピッチの穴もそのためです。

「エコ・木の温もり」このキーワードが今の日本の素材としての木の使われ方だと思います。
今回帰国した際に職人展に行ったり様々な本も見てみましたがあらためてそれを感じました。


イタリアの教会に入ってみるとお祈りのための椅子等の家具は栗や樫の木。
そしてお祈りされる側の神聖な家具はウォールナットで出来ています。
それがどういう意味を表しているのか、イタリアの人々は何も言わずとも感じ取っています。

以前読んだ宮大工の方の本にも同じようなことが書かれていました。
昔の日本にもこういった感覚が根付いていたようです。
残念ながら大黒柱なども和室とともに消えつつありますが・・・


木と言うのは「エコや温もり」を演出するだけのモノではなくもっともっと可能性や素材としての意味を持っています。

そんなことを少しでも感じ取ってもらえたら嬉しい限りです・・・


さて以前イタリアの小物で見たことがあったのですが調べてみると木と革を縫うということは
日本でもやっている方がいるらしくその技術がけっこう凄い。
オリジナリティの高い技術だと思ったのですが自分が考えつくものは他の人もやっぱり
考えるんですね。

よりオリジナリティを出すためにもうひと捻りしてみます!!

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by lunapienabytaka | 2012-11-17 07:30 | 木象嵌細工

望月貴文/Takafumi Mochizuki 2014年、Zouganista(木象嵌細工職人)としてFirenzeに工房をオープン            工房住所:via dei cardatori 20r,Firenze


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