久々の工房。
2010年 03月 06日
散らかっていた工房もウィーンに行っている間に整理が終わり、落ち着いたとのことで
新しい作品の準備のために工房へ。
久々に行ってみるとマエストロが1900年前後のテーブルトップを修復中。
ピンク、グリーン等染色された木で小口などけっこう派手な仕上げ
マス目中央の少し右側3つが象嵌が一度剥離し、別の木をはめ込み線が引いて修復してある。
それを他の部分と同様にするのとぐるっと回っている細い木が少し抜けている部分があるので
それの継ぎ足しをするのがこの修復のメイン。
前の修復痕のパテを取り除き、細い木の装飾をはめ込み中
老眼気味のマエストロは「こういうのは若者の仕事だ・・・」と、つぶやきながら
黙々と拡大鏡を付けて作業。
かつて修道士達はお祈りなど日々のお勤めの他に修道院で木象嵌細工なども
製作していたとのこと。
その名残で修道士がするような細かい作業を「Frati certosa」(修道院の修道士)というらしい。
以前Sorrentoの木象嵌細工博物館で見た作品は普通の精神状態では出来ないと
思ってしまうほどのものばかり。
どのような人達が作っていたのだろうと気にはなっていたが神に仕える彼らであれば
こういった作業をこなすことが出来るだろうと思わず納得してしまいました。
この修復で使用している木の装飾は以前から工房にあったもの。
柄も様々
古そうな新聞だと思ってよく見てみると「25 Marzo 1934」
マエストロのマエストロが残していったもので彼の祖父の代からこの工房はあるという。
何年前になってしまうんだろう・・・
マエストロの息子Davidが制作中の作品
Davidもこの仕事が気に入ってきている様子。
このまま引き継がれていくといいのだが・・・
http://lunapienabytaka.com
新しい作品の準備のために工房へ。
久々に行ってみるとマエストロが1900年前後のテーブルトップを修復中。
ピンク、グリーン等染色された木で小口などけっこう派手な仕上げ
マス目中央の少し右側3つが象嵌が一度剥離し、別の木をはめ込み線が引いて修復してある。
それを他の部分と同様にするのとぐるっと回っている細い木が少し抜けている部分があるので
それの継ぎ足しをするのがこの修復のメイン。
前の修復痕のパテを取り除き、細い木の装飾をはめ込み中
老眼気味のマエストロは「こういうのは若者の仕事だ・・・」と、つぶやきながら
黙々と拡大鏡を付けて作業。
かつて修道士達はお祈りなど日々のお勤めの他に修道院で木象嵌細工なども
製作していたとのこと。
その名残で修道士がするような細かい作業を「Frati certosa」(修道院の修道士)というらしい。
以前Sorrentoの木象嵌細工博物館で見た作品は普通の精神状態では出来ないと
思ってしまうほどのものばかり。
どのような人達が作っていたのだろうと気にはなっていたが神に仕える彼らであれば
こういった作業をこなすことが出来るだろうと思わず納得してしまいました。
この修復で使用している木の装飾は以前から工房にあったもの。
柄も様々
古そうな新聞だと思ってよく見てみると「25 Marzo 1934」
マエストロのマエストロが残していったもので彼の祖父の代からこの工房はあるという。
何年前になってしまうんだろう・・・
マエストロの息子Davidが制作中の作品
Davidもこの仕事が気に入ってきている様子。
このまま引き継がれていくといいのだが・・・
http://lunapienabytaka.com
by lunapienabytaka
| 2010-03-06 23:11
| 修復